げんの鼻は大きくて黒い。
げん、お鼻みせて〜
でかいねぇ。鼻。
寝てるところ失礼しま〜す。
いいねぇ、黒々とテカっている。
おっかぁの大好きなおばあちゃんが生きているとき。
時々車で2時間くらいかけて
おばあちゃんのお家に顔を見せに行きました。
げんも一緒にパン屋さんに行ったり、
アイス食べに行ったりもしました。
おばあちゃんは明るくて
ひょうひょうとした人で、
はじめてげんを連れて行ったときにも、
「あら、犬飼ったの。」とすぐに受け入れてくれて
げんもおばあちゃんに、すぐになつきました。
あるとき、おばあちゃんのお家で
しばらく眠っていたげんが・・・・
ひょこんと起きたその顔を見て、
おばあちゃんが「ハッ!!」と驚いた顔に・・・
「大変!!犬なのに鼻が濡れてない!!」
そう言って、おばあちゃんは、なんと!!
指をぺろっと舐めて、
げんの鼻をちょこちょこ、と湿らせてくれたんです。
その仕草におっかぁとおっとうは思わず大笑い。
それに対して
「だって、犬って鼻が濡れてなくちゃいけないんじゃないの?
だいじょうぶなの?」
と真顔のおばあちゃん。
げんがされるがままだったのがさらにおもしろかった。
今となってはおばあちゃんの懐かしい思い出です。
鼻は適度に湿ってないとね。
ペロッとね♡